「何故、ハムストリングスに肉離れが起こりやすい?」

一般的に、大腿四頭筋よりハムストリングスのほうが、肉離れを起こしやすい傾向にあります。

筋線維の並び方が要因として考えられますが、今のところそれを証明するデータはありません。

しかし、羽状筋のほうが壊れにくい構造をしているのは事実といえます。

筋線維と筋線維の間には結合組織の膜があり、筋線維が多くパッケージされている筋肉ほど結合組織の膜の量も多いので、羽状筋のほうが結合組織の力を多く借りることができるので、より丈夫だといえます。

また、平行筋は筋線維が長いので、不均一な筋収縮をしてストレスが一部分に集中してしまう可能性も否めません。

拮抗筋同士の共収縮においても、平行筋は不利になってしまいます。

MRIで大腿四頭筋とハムストリングスの太さは同じくらいに見えますが、横断面積当たりの筋力には大きな差があります。

一般の人であれば、膝を伸展する筋力に対して、屈曲する筋力は60%程度だといわれています。

このような差がある状態で、スプリントやジャンプのような激しい動きをすると、ハムストリングスは瞬間的に強く引き伸ばされてしまうので、強さのある大腿四頭筋よりも肉離れを危険性が高くなるのです。

疲労が極度に溜まっている状態や、ウォーミングアップが不十分な状態で、運動をすると、怪我をするリスクはさらに大きくなります。

激しい運動をする前には、筋肉をしっかり温めて、協調性の良い状態にすることが大切だといえます。

 

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