ヒトの全身の筋肉をみてみると、「四肢の伸筋には羽状筋が多く、屈筋には平行筋が多い」という特徴があります。
大腿四頭筋や上腕三頭筋、ふくらはぎの腓腹筋やヒラメ筋などは典型的な羽状筋です。
これらの筋肉は重力に逆らったり、重いものを持ち上げたりするときに使われる筋肉なので、強い力発揮が必要になります。
一方、同じ四肢の筋肉の中でも上腕二頭筋は、素早い動きが求められるので平行筋になっています。
また、膝を曲げる際に使われるハムストリングスは羽状筋なのですが、羽状角が非常に小さいので、平行筋に近い形をしています。