舟状骨骨折

転倒して手をつくなど手関節背屈強制によることが多く、約半数がスポーツ外傷によるものとされています。

実験的に舟状骨骨折を起こすには95°以上手関節を背屈する必要があり、それ以下の角度では橈骨遠位端が骨折することが証明されています。

解剖学的嗅ぎタバコ入れ(長母指伸筋腱、短母指伸筋腱、橈骨茎状突起、第1中手骨基部に囲まれた手関節橈側の陥凹部)の腫脹と圧痛が特徴的です。

しかし、これらの症状は軽いことが多いです。

画像診断には単純X線4方向撮影が必要になりますが、受傷後早期には単純X線像で骨折線がはっきりしない場合があり、臨床的に舟状骨骨折が疑われる場合は2週間後に再撮影するようにしましょう。

単純X線像で骨折線がはっきりしない場合は、骨折を否定できるまで外固定しておきます。

転位のない安定型骨折は一般の保存療法が原則になります。

しかし、競技者で早期の復帰が必要な場合は、小切開による内固定術が選択されます。

舟状骨骨折は見逃されやすいうえに骨が癒合しにくい代表的な骨折です。

また、放置すると偽関節、さらには手根不安定症、最終的には関節症へと進展します。

そのため、早期に適切な治療を行うことが重要なのです。

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