姿勢別の骨盤の前後傾運動が体幹筋に及ぼす影響

腰痛の病因として腰椎の安定性が原因であり、その安定性に寄与するものとして体幹深層筋群である腹横筋や腰部多裂筋が重要であるとされています。

腰部多裂筋や腹横筋の活動性が低下することにより脊柱起立筋や腹直筋や腹斜筋によって代償されるとも報告されています。

また腰痛に関する運動療法として体幹筋に対する筋力トレーニングの有効性が報告されています。

バランスボールを用いたボール座位、座位、背臥位での骨盤運動の体幹筋の筋活動について

バランスボールを用いた運動は体幹深層筋の活動が高くなるとの報告があり、また腰部多裂筋はボール座位で高い活動を示され、客観的なデータを筋電図学的に示されています。

また姿勢による違いは、背臥位や座位と比較すると座面が不安定なため体幹と骨盤の前後傾運動を安定させるために活動が高くなったと考えられています。

腹直筋、内腹斜筋の活動には姿勢と骨盤の前後傾運動の影響がなく、骨盤の後傾は前傾と比べて外腹斜筋の活動が高くなっています。

この要因として、腹筋群は体幹屈曲運動の程度により、腹直筋以外の活動が高くなることがあると報告されています。

骨盤の運動時には外腹斜筋は前傾時には活動しにくく、後傾位で活動しやすくなると考えられています。

骨盤の前傾では腰部脊柱起立筋で活動が高くなっています。

この要因として、腰部脊柱起立筋に腰椎の伸展の作用があり、運動学的に骨盤の前傾には腰椎の伸展が伴うとされています。

腰部脊柱起立筋の活動が骨盤の前傾位で後傾位より高くなったと考えられています。

姿勢と骨盤の前後傾運動を筋電図学的に検討したものはなく、この研究は運動時の体幹の筋活動について検討しています。

腰部多裂筋の筋活動はボール座位で高くなることが明らかとなり、腰痛者の腰椎の安定性向上を目的とした運動療法に適していると考えられています。

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