肘・内側側副靭帯損傷(UCL)の要因とは…

メジャーリーグに行った日本人投手の多くが肘・内側側副靭帯損傷(UCL)で苦しんでいます。

「投手の肘・肩は消耗品」という観念はMLB界の常識として伝えられています。
日本人投手がUCLを負った際、必ず報道されるUCL損傷の原因が以下の3つになります。

1. 日米の登板間隔の違い。中5日から中4日と少ないMLB
2. 日米の公式球の違い。大きく、滑りやすいMLB公認球
3. 日米のマウンドの違い。高く-硬いMLBマウンド

10球団のATCの協力により行った肘・内側側副靭帯損傷の要因に関するアンケート調査の結果が記載されており、
16項目の肘・内側側副靭帯損傷に至る可能性がある要因を挙げ、点数化した結果が以下の表になります。

 

【肘・内側側副靭帯損傷(UCL)の要因調査】

順位 / UCL損傷の原因になりえる要因

1。故障しやすい投球フォーム(動作)

2。ドラフト前、マイナーリーグ時の故障歴

3。肩周りの筋肉のトレーニング不足

4。投球過多

5。他の野球イベント(WBC,etc)

6。間違ったストレングストレーニング

7。変化球の多投と多様化

8。中継ぎの登板過多(2連日登板)

9。上がりすぎた球速・球速崇拝主義

10。野手から投手へのコンバート

11。医療体制不足による肩・肘の検査不足

12。5人の先発投手によるローテーション(中4日の休みが短い)

13。若い投手のマイナーリーグでの実践不足

14。高く、硬いピッチングマウンド

15。野球環境(寒さ、湿度、ETC)

16。滑りやすいMLB公式球

投球フォームに関する確かな証拠がデータとして、肩-肘にかかる負荷を減らすには下半身-腰-上半身をタイミングよく連動、回旋させながら力を伝えることが重要であると出ています。
今の技術をもってすれば、どこに不正確なタイミングが存在し肘-肩に過度・不必要な負荷がかかっているか正確に算出することができます。

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