抗重力姿勢を維持するために働く筋

立位や座位など、重力に抗する姿勢を抗重力姿勢といい、それを維持するために働く筋を抗重力筋といいます。

抗重力筋の筋活動としては、脊柱起立筋・腹筋・腸腰筋・大腿筋膜張筋・大腿二頭筋・腓腹筋・ヒラメ筋・前脛骨筋など多くの筋に持続的な筋活動が観察されます。

なかでも、頸部伸筋群・脊柱起立筋群・大腿二頭筋長頭・ヒラメ筋を“主要姿勢筋”といいます。

安静立位姿勢では体幹・内臓の重さが常に前方にかかろうとするため、足関節よりも前方を重心線が通ります。

この前方にかかる力を制動するために、後方から片張り網のように引っ張る力が必要となるのです。

この片張り網の役割を果たしているのが主要姿勢筋です。

また姿勢によって働く筋肉が異なります。

体幹筋の活動は、基本的な立位姿勢では脊柱起立筋群が優位ですが、楽な立位姿勢をとると腹筋群の活動が増加します。

安めの姿勢では、体重のかかっていない休足側の体幹筋と下肢筋はほとんど活動しませんが、支持足側の腓腹筋と前脛骨筋の活動が増えます。

両足を軽く開いて両手を腰の後ろで組んだ姿勢では、主要姿勢筋に加えて大腿四頭筋や前脛骨筋の活動も増えます。

つまり姿勢の変化に合わせて働く筋も変わってくるのです。

自分にとって楽な姿勢をとり続けていると、いつも同じ筋を使うことにもなり、全体の筋バランスが乱れてくることにもなります。

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